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「果てしない道だった」 “俺の嫁召喚装置”「Gatebox」量産計画、生みの親の苦闘(3/3 ページ)
好きなキャラクターと一緒に暮らせるという“俺の嫁召喚装置”「Gatebox」の発送が始まった。開発を始めて約3年間、「量産までは果てしない道だった」と開発元Gateboxの武地実CEOは振り返る。
「まだまだ終わりじゃないぜ」
同社は17年2月14日、設立から4年を迎えた。ノートの“メモ書き”からスタートしたGateboxのプロジェクトは、3年目に突入した。
開発のきっかけは、VOCALOIDキャラクター「初音ミク」への愛。作りたい製品は何かを突き詰める中で、「大好きなミクさんと一緒に暮らしたい」という考えに行き着いた。製品版のGateboxでは3月9日以降、初音ミクの“召喚”も可能になる予定だ。「3年前に思い描いたことがようやく実現した。果てしない道だった」
発送後は、ユーザーの意見を聞き、製品のクオリティー向上、さらなる普及の段階に入るという。追加販売などは「現時点では申し上げられない」としている。
同社は17年3月、LINEの傘下に入った(当時の社名はウィンクル)。LINEはAI(人工知能)アシスタント「Clova」を開発している。「Gateboxのクオリティーがより向上するのであれば、一緒に仕事をしようと思った。現状、AIを搭載するかは確定していないが、18〜19年ごろには一緒にできる何らかの取り組みを発表したい」と武地CEO。
「まだまだ終わりじゃないぜ、とお伝えしたい」
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