好調の格安SIM、一番人気は「楽天モバイル」 MMD調査
メインで利用する携帯電話やスマートフォンでMVNO(格安SIM)を利用する人が年々増えていることがMMDLaboの調査で明らかになった。
「メイン端末でMVNO(格安SIM)を使う人が全体の1割」──MMDLaboは3月12日、格安SIMサービスの利用動向を発表した。格安SIMの利用率は年々増加し、2018年3月時点で10.1%に到達。調査によれば、一番人気は「楽天モバイル」だった。
メインで利用する携帯電話やスマートフォンの通信事業者は、「docomo」(32.5%)、「au」(28.0%)、「SoftBank」(22.1%)の大手3キャリアが多いが、その合計は82.6%で17年3月の調査と比べると3.1ポイント減少した。
一方、格安SIMを提供するMVNOの割合は年々増え、前年比2.7ポイント増の10.1%に達した。格安SIMユーザー(6721人)がメインで利用するサービスのうち、最も多かったのは「楽天モバイル」(22.2%)。次に「mineo」(14.3%)、「OCN モバイル ONE」(9.7%)が続く。
利用デバイスはAndroidスマホが54.5%、iPhoneが32.8%。Androidスマホ利用者は「楽天モバイル」(29.2%)をメインで利用する人が多く、iPhoneでは「mineo」(22.1%)が最も多かった。
格安SIMサービスの認知度は89.8%と高いが、「格安SIMという言葉は聞いたことがあるが、サービス名称・内容はよく知らない」(30.5%)、「大体どんなものか分かるが、利用したことはない(利用を検討するまでに至っていない)」(23.2%)など、内容理解や実際の運用には課題が残る。
調査期間は18年2月16日〜22日。全国の15〜69歳の男女4万4541人を対象にネット調査を実施した。
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