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コインチェック、一部仮想通貨の出金・売却を再開 不正送金されたNEM保有者の補償も
コインチェックは3月12日、約580億円分の仮想通貨「NEM」を流出した件で停止していた仮想通貨の出金・売却を再開した。
仮想通貨取引所「Coincheck」を運営するコインチェックは3月12日、約580億円相当の仮想通貨「NEM」を流出した問題で停止していた一部仮想通貨の出金と売却を、12日から順次再開すると発表した。不正送金されたNEM保有者の補償も同日中に行うという。
出金と売却を再開するのはイーサリアム、イーサリアムクラシック、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ。これまで売却のみ可能だったビットコインも出金を再開する。
NEMの不正送金で補償対象となるのは、2018年1月26日午後11時59分59秒時点(日本時間)にCoincheckアカウントでNEMを保有していたユーザー。同時点のNEM保有数に88.549円を掛け合わせたものを補償する。補償はCoincheckアカウントの残高に日本円で反映するという。
同社は3月8日、金融庁から資金決済法に基づく業務改善命令を受け、内部管理態勢及び経営管理態勢など抜本的に見直す方針。「外部専門家による協力のもと技術的な安全性等の確認が完了した」(コインチェック)として、再開に踏み切った。
(太田智美)
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