ZOZOSUITってどんなことができる? 試着から計測まで、実際に女性記者が試してみた(5/5 ページ)
伸縮センサーで全身を瞬時に採寸できるという「ZOZOSUIT」。どんな風に着用し、どんな風に計測するのか。実際に記者が試してみた。
計測が完了すると、プライベートブランド「ZOZO」の「あなた専用サイズ」も計算し、それに合わせたTシャツとデニムをおすすめしてくれる。Tシャツは胸囲、デニムはウエストがそれぞれ最適なもの、最適サイズから3センチ引いたもの、3センチ足したものの3種類から選んで注文できる。
ちなみに、ZOZOSUIT着用時と同じインナーを着用した状態でメジャーで採寸した数値と比べてみると、首回りとヒップはほぼ同じ結果になった。差が1センチ以内だったのは手首周り、膝周り、ふくらはぎ周りなど。逆に差が大きかったのはバスト(メジャー採寸から-4.1センチ)、アンダーバスト(+3.7センチ)、ウエスト(+2.1)などだった。
差が生じた原因としては、胸部や腹部のサイズが呼吸の状態で変動することや、借用したスーツのため筆者にはやや大きかったことなどが考えられる。スーツに余裕があったぶん、身体の凹凸に沿いきれず、「計測すべき場所」からずれた状態で測ってしまった可能性もある。ZOZOSUITは数サイズが用意されていて、注文時には身長や体重も入力するため、手元に届いたもので計測すると、また違った結果が出るかもしれない。
また、今回は試せなかったが、身に着けるインナーによっても計測結果が変わる可能性もある。「ぴったりな服のための採寸」としては「インナーを着用した状態」が理にかなっていると思う一方、特に女性の場合、水着やインナーなど直に身につけるアイテムのサイズ判断にはZOZOSUITでの採寸は向かなそうだ、というのが現時点での感想だ。
とはいえ、全身のサイズを気軽に手間なく測れるのはありがたい。薄着の季節に向けたダイエットのためにも早めに届いてくれるとうれしいのだが、1月31日のメールでは「本日より最長6カ月程度かかる可能性があります」とのこと。夏とZOZOSUIT、どちらが先にやってくるのか、楽しみと恐怖の間で心待ちにしている。
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