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まるで本物 サンゴ礁を泳ぐ“魚ロボット” MITが開発
米マサチューセッツ工科大学(MIT)が、魚の動きを再現した柔らかいロボット「SoFi」を開発。魚の群れに警戒されず、サンゴ礁を泳いでいる動画を公開した。
米マサチューセッツ工科大学(MIT)は3月21(現地時間)、実際の魚の動きを再現し、魚の群れに警戒されずに泳ぐロボット「SoFi」の動画を公開した。サンゴ礁が広がるフィジーの海底、水深50フィート以上を約40分間泳いだ。魚眼レンズを使って動画を撮影したという。
ロボットは、カメラ、モーター、市販のスマートフォン向けのものと同様のリチウムイオンバッテリーを搭載する。モーターで水をくみ上げ、尾の部分に2つある風船状の空洞に流し込む。一方の空洞が膨張すると、尾が曲がるという仕組みだ。体内の空気を圧縮、減圧できる浮力制御ユニットなども備え、直進、ターン、上下移動、速度変更も可能という。
背中全体は、シリコンゴムと柔軟性のあるプラスチックで構成。全ての電子機器を内蔵する頭部など、いくつかのパーツは3Dプリンタで制作した。機器が水にぬれにくいように、頭部は少量のベビーオイルで満たした。
ロボット操作は、Nintendoのゲームコントローラーを使う。30〜36kHzの超音波でコマンドを送るようにし、周囲の環境への影響を可能な限り抑えたという。「ロボットは海洋生物に接近して観察でき、実際の魚の邪魔にもならない」(研究チーム)
今後は、ボディーのデザインを見直すなどして泳ぐ速度を上げる。ロボットが魚を自動追尾できるようにカメラを調整する他、実際の魚が周りの環境の変化にどのように反応するかを学習させる予定。
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