スマホが文書スキャナーになる「Adobe Scan」、PDFの修正や整理が可能に トリミングもアプリから
アドビシステムズが無料スキャンアプリ「Adobe Scan」のアップデートを発表した。複数ページにわたるPDFデータの修正や整理が可能になった他、Adobe Document Cloudで保存したPDFデータのトリミングや画像補正もアプリでできるようになったという。
アドビシステムズは3月23日、無料スキャンアプリ「Adobe Scan」(iOS/Android)のアップデートを発表した。「Adobe Acrobat DC」など他のツールを使わなくても複数ページにわたるPDFデータの修正や整理が可能になった他、Adobe Document Cloudで保存したPDFデータのトリミングや画像補正もアプリで行えるようになったという。
Adobe Scanは2017年6月に米Adobeが公開した、スマートフォンなどのカメラで撮影した文書をPDF化できるアプリ。同社の人工知能(AI)技術「Adobe Sensei」(アドビ先生)を活用しており、切り抜きやキャプチャー、ゆがみ補正や影の削除などを自動で行ってくれる。スキャン・補正した画像は、同社のクラウドサービス「Adobe Document Cloud」上にPDFファイルで保存も可能。一部機能を除き無料で利用できる。
今回のアップデートでは、選択したPDFの修正や整理が「スキャンを変更」メニューから可能になった。複数ページにわたるPDFに新しい写真を追加したり、PDFのページを並べ替えたり、不要なページを削除したりといった作業がアプリ単体で行える。
PDFデータのトリミングやページの向き変更などの画像補正も、Adobe Scanアプリで行える。
また、Adobe Senseiによって撮影時の明るさに合わせたスキャンが行えるようになり、画像補正の精度も向上したという。暗い場所でスキャンを行う際に、自動でスマートフォンのライトがつく機能も設けた。同社は今後も個人利用やオフィス業務までさまざまなシーンで役立つ機能を提供するとしている。
関連記事
- スマホが文書スキャナーに 撮るとPDF化する「Adobe Scan」登場
スマホなどのカメラで撮った文書をPDF化できるアプリ「Adobe Scan」が登場。人工知能「Adobe Sensei」を活用し、切り抜き、ゆがみ補正などを自動で行う。 - Adobeが人工知能「アドビ先生」発表 名前の由来は?
Adobe Systemsも人工知能に参入。その名はなんと「Adobe Sensei」だ。 - スマホカメラで文字を撮ると「フォント」認識 「Adobe Capture」アプリがすごい
スマホカメラで撮影するだけで、気になる街中の看板や商品ラベルのフォントが分かる。 - まるで武将? Adobeのフォント「源ノ明朝」名前の由来は
Adobeは「念のため、そんな名前の武将が実在したか確認した」という。 - アドビ、鳥獣戯画からインスパイアされた新フォント「貂明朝」発表 Typekitに追加
アドビシステムズはAdobe Typekitにアドビオリジナルの和文書体「貂明朝」(てんみんちょう)を追加した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.