日本郵便は3月28日、使用済みの携帯電話やPCなどから東京五輪・パラリンピックのメダルを作る「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」に協力し、携帯電話などの回収箱を全国の郵便局に設置すると発表した。同プロジェクトは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が実施するもの。金・銀・銅メダル合わせて約5000個を製作する予定だ。
設置局は、北海道から沖縄まで計2954局。設置期間は、18年3月28日〜19年3月31日まで。既定の回収数量に達した場合は、設置期間を短縮する場合もあるという。
17年4月のプロジェクト開始以降、全国の参加自治体で約536トンの小型家電を、ドコモショップで約130万台の携帯電話を回収したという(17年8月末時点)。日本郵便は17年9月13日、使用済み業務用携帯電話約3万台を提供したと公表していた。
メダルの原材料の一部にリサイクル金属を使用する例は過去にもあるが、メダル製作を目的に国民参加型の小型家電の回収を行い、そこから抽出した金属でメダルを製作する取り組みは初めて。日本の技術を駆使して不純物を取り除き、リサイクル率100%を目指す。
(太田智美)
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