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「健全なケータイサイト」認定するEMA、事業終了へ スマホ対応体制の見通し立たず
健全な携帯電話向けサイトを認定するEMAが事業を終了へ。スマートフォン時代に適した体制整備についてキャリアなどと協議してきたが、「体制整備の見通しが立たなかった」ためという。
健全な携帯電話向けサイトを認定する民間機関・モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)は4月3日、事業を終了すると発表した。スマートフォン時代に適した体制整備についてキャリアなどと数年にわたり協議してきたが、「新たな体制整備の見通しが立たなかった」ためという。
EMAは、青少年を違法・有害情報から保護し、健全なモバイルコンテンツの発展を促進することを目的とする第三者機関として2008年4月に設立。運営事業者から申請を受けたSNSなどのサイトやアプリを審査・認定・運用監視し、キャリアのフィルタリングサービスに情報提供していた。
申請のあったサイトを審査する「モバイルコンテンツ運用管理体制認定制度」の審査受け付けは4月13日に終了。運用監視は19年4月末まで続ける。
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