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AIがスマホ写真で「犬の鼻」判別 迷子犬の捜索に リクルートが実証実験
スマートフォンで犬の写真を撮ると、AIが鼻紋を分析して個体識別する──迷子犬の捜索に役立つかもしれない、そんな技術の実証実験をリクルートが始めた。
リクルートテクノロジーズは4月10日、犬や猫の写真投稿SNSを運営するほぼ日(東京都港区)、ペットメディアなどを運営するシロップ(東京都渋谷区)、日本アイ・ビー・エムと共同で、AIを使って犬の鼻にある固有の「しわ」(鼻紋)を写した画像から個体を識別する実証実験を開始すると発表した。迷子犬の捜索などに役立てる予定という。
犬の鼻紋は、人の指紋と同様に経年変化がなく、一卵性双生児であっても異なる模様をしているので個体識別に役立つという。ほぼ日が運営する犬猫写真投稿SNS「ドコノコ」などの犬写真データを活用。目、鼻、耳のつけ根、額の頂点の位置を学習させた「顔のパーツ位置検出モデル」を使うことで、スマートフォンのカメラを犬に向けたときに自動で鼻を検知するという。
高精度な照合を実現するため、2段階の識別を導入。撮影した鼻紋がどの犬に近いかをディープニューラルネットワークで判別し、その上位数件に対して輝度、色、テクスチャが大きく変わる特徴点を算出。特徴点の数で、同一の個体かを識別するという。
リクルートテクノロジーズは、この技術を活用し、迷子犬の捜索をサポートするアプリの制作などに役立てたいという。近しい特徴点を持つ兄弟犬や、より多くの犬種への対応などを目指し、実証実験を進めていく。
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