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メルカリ、仮想空間で面接 VRエンジニア選考で 「物理的に会う必要性を問う」
メルカリは、VR技術のエンジニア採用の選考で、一次面接を仮想空間で行う。「VRChat」や「cluster.」を活用し、採用までに複数回も物理的に会う必要があるかを問う。
メルカリは、VR(仮想現実)技術などを研究・開発するエンジニアの採用選考で、一次面接をVR空間で行う取り組みを始めた。アバターを使ってコミュニケーションできるソフトウェア「VRChat」や「cluster.」を活用する。
2017年末にメルカリが設立した、最新技術の研究開発組織「メルカリ R4D」で、VR/AR(拡張現実)/MR(複合現実)などの研究・開発を行う「XRエンジニア」へ応募し、書類選考を通過した人が対象だ。
メルカリの担当者によれば、4月上旬、Twitter上で「VRエンジニアの面接は、VRChatでいいのでは」との投稿を見かけたことがきっかけ。4月19日には採用ページを公開した。
VRの特徴は「現実空間の制限、物理的な移動に伴う制限を超越できること」(担当者)。VR領域に携わるエンジニアにもかかわらず、採用までに複数回も物理的に会う必要があるのか、それを問う意味合いがあるという。
担当者は「将来は、最終面接までVR空間だけで完結したい」「働き方そのものが変わるかもしれない」と期待を寄せている。
「日本にはAR/VR関連の企業が多くあるので、今回の取り組みを受けて、追従してくる企業が出てくると面白い」(担当者)
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