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バストの大きさ、月経痛の重さと関連がある遺伝子領域、東大など発見
東京大学などが、バストの大きさや月経痛の重さなど、女性特有の体質と関連が強い遺伝子が存在している領域を発見。より解明が進めば、個人の体質に合ったアドバイスや、病気の予防法を提案できる可能性があるという。
東京大学などの研究グループは6月1日、バストの大きさや月経痛の重さなど、女性特有の体質と関連が強い遺伝子が存在している領域を発見したと発表した。より解明が進めば、個人の体質に合ったアドバイスや、病気の予防法を提案できる可能性があるという。
研究グループは、エムティーアイが運営する生理日管理アプリ「ルナルナ」を利用している女性ユーザー1万1348人から得た、遺伝情報と22の体質に関するWebアンケート結果を分析した。
例えば、バストサイズが大きい人と小さい人では、6番染色体と8番染色体に異なる遺伝子の組み合わせが存在することが分かった。月経痛が重い・軽い人、月経中に発熱がある人・そうでない人でも、同様に特定の染色体で違いが見つかったという。
研究成果は、英科学誌「Scientific Reports」(電子版)に5月31日付で掲載された。
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