ニュース
VAIO、香港・台湾などでPC販売へ 「ブランドへの期待値が高い」
VAIOが、香港や台湾などで、PCの販売を順次始める。アジア地域でPCを販売するNexstgoと協業する。
VAIOは6月4日、香港や台湾などで、PCの販売を順次始めると発表した。アジア地域でPCを販売するNexstgo(香港)と協業し、海外事業の成長を目指す。「アジア地域でもVAIOブランドに対する期待値が高い」として市場参入を決めた。
NexstgoがVAIO商標を付けたPCの製造と販売、およびサービスを提供する。香港、マカオ、台湾では7月からノートPC「VAIO S13」「S11」を販売。シンガポールは8月、マレーシアでは9月から展開する(販売する機種は調整中)。
VAIOは6月現在、日本国内に加え、米国、中国、ブラジル、チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、ペルーでも製品を販売している。
もともとソニーのPCブランドだったVAIOは、2000年代後半に新興国向けに低価格なネットブックを投入したが振るわず、その後は出荷台数が減少、赤字に陥った。事業再編に伴い、14年にソニーが日本産業パートナーズへ譲渡し、同年に独立。一般向けから企業向けのPC販売にシフトし、業績が回復傾向にある。
関連記事
- 復活なるか新生VAIO、5.7億円の黒字
日本全国の企業情報を取り扱うアプリ「NOKIZAL」の“中の人”が、気になる企業業績をピックアップしてご紹介します。 - 「VAIO」売却は「苦渋の決断だった」 ソニー、エレクトロニクス立て直しへ、テレビ分社化など抜本改革
「PC市場に一石を投じてきたブランド」だったが──「VAIO」の売却という「苦渋の決断」に至った背景には、「ジャンク」扱いにまで格下げされた同社がエレクトロニクス事業の立て直しを急いでいることが背景にある。 - 「SONY」を再び特別なブランドに “平井ソニー”の6年間の軌跡
日本の電機メーカーが巨額赤字を出し、相次いでトップが交代した6年前。崖っぷちのソニーの社長に就任した平井氏はどのように社内を変えていったのか。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.