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スマホをかざすと現れる「バーチャル平安京」 立命館大学とキャドセンターがARアプリ開発
立命館大学とキャドセンターが、京都の景色にスマートフォンをかざすとAR(拡張現実)で平安京の景観を眺めることができるスマホアプリ「バーチャル平安京 AR」を開発。Android6.0以上のスマホから無料で楽しめる。
立命館大学は6月4日、京都の景色にスマートフォンをかざすとAR(拡張現実)で平安京が現れるアプリ「バーチャル平安京 AR」(Android)の提供を始めた。GPSで位置情報を把握し、現在の風景とその場所にあった平安時代の建物を重ねて見られるという。
バーチャル平安京でARを表示できるのは平安京の大内裏にあたるエリア(南北約1.4キロ×東西約1.2キロ)。現在地情報は10秒間隔で更新されるため、移動にも対応するという。
また、朱雀大路上の8カ所とJR京都駅前の羅城門模型(10分の1サイズ)にはARマーカーを設置。スマホでマーカーを読み込むと「VR(仮想現実)モード」になり、その場から周囲360度の平安京の眺めを体験できる。朱雀大路では各大路の景観を、羅城門模型の前では羅城門と京都三山、西寺や東寺の塔などが見られるという。
バーチャル平安京 ARは、Android6.0以上のスマホに対応し無料で利用できる。立命館大学と3D CG技術を使ったVRコンテンツなどを手掛けるキャドセンターの共同開発。両者はこれまで平安時代や江戸時代の京都の景観を地理情報システム(GIS:Geographic Information Systems)やVR技術を使ってWebブラウザ上に3Dで再現する「バーチャル京都」を開発しており、バーチャル平安京にもその技術を活用したという。
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