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「iOS 12」で「AirPods」が補聴器サポート機能「ライブ再生機能」に対応
Appleの次期モバイルOS「iOS 12」で、これまで「Made for iPhone」補聴器でしか使えなかった「ライブ再生機能」が「AirPods」でも利用可能になる。ライブ再生は、iPhoneのマイクで入力した音をペアリングした補聴器で聴けるようにする機能だ。
米Appleが今秋リリース予定のモバイルOS「iOS 12」では、これまで「Made for iPhone」対応補聴器のみで利用可能だった「Live Listen(日本では「ライブ再生機能」)」が、無線イヤフォン「AirPods」でも利用できるようになる──。米TechCrunchが6月5日(現地時間)に報じ、米EngadgetはAppleがこれを認めたと報じた。
ライブ再生機能は、対応する補聴器を対応するiPhoneとBluetoothでペアリングし、iPhoneのマイクで取り込んだ音声を補聴器に流す機能。これまではMade for iPhoneのページにある補聴器しか使えなかった。
例えば騒がしいレストランなどで、離れて座る相手に補聴器とペアリングしたiPhoneのマイクに向かって話してもらえば、声が聴きとりやすくなる。
iOS 12でAirPodsも利用できるようになれば、高価な補聴器を別途購入しなくてもこの機能を使えるようになる。AirPodsは1万6800円(税別)だが、補聴器は一般に、15万円以上する。Bluetooth対応となるとさらに高額だ。
ただし、AirPodsは補聴器に代わるものではなく、あくまでもライブ再生機能で使えるようになるだけだ。
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