地球儀を「地球のことを知るプラットフォーム」へ 「ほぼ日のアースボール」の挑戦:第3回生活のたのしみ展
ほぼ日と凸版印刷が作ったビニール製の地球儀「ほぼ日のアースボール」は、ふわふわと軽いビーチボールのような見た目とAR(拡張現実)を使ったさまざまなコンテンツを楽しめるのが特徴。ほぼ日の担当者はこれを「地球の事を知るためのプラットフォームにしたい」と話す。
「第3回生活のたのしみ展」(6月11日まで、東京・恵比寿ガーデンプレイス)に展示された「ほぼ日のアースボール」(以下、アースボール)は、ほぼ日と凸版印刷が開発したビニール製の地球儀だ。ふわふわとしていて軽く、ボールのように弾むだけでなく、専用アプリを使えば、スマートフォンやタブレットでAR(拡張現実)を使ったさまざまなコンテンツが楽しめる。ほぼ日の古謝(こじゃ)将史さんは「アースボールを、地球のことを知るためのプラットフォームにしたい」と話す。
アースボールを作ったきっかけは「地球に親しんでもらいたいと思ったから」と古謝さん。「地球儀は、世界を知るための道具としてとても優れていると思う。立派なものというイメージがあるが、鎮座させておくのではなく、部屋にちょっと転がしておくくらいの気軽な感じで使ってもらえる軽い地球儀を作ろうと思った」という。
記者も実物を触らせてもらったが、ふわふわとしてまるでビーチボールのようなアースボールは、堅苦しくなく「子どもが気軽に遊べるもの」という印象だ。それでいてちゃんと勉強に役立つ仕組みも備えているという。それがARを使ったコンテンツを楽しめる専用アプリだ。スマートフォンやタブレットを地球儀にかざすと、世界各地の写真や動画、テキストなどが再生される。2017年11月のアースボール発売以来、さまざまなコンテンツを提供してきた。
例えば「世界の国々」というコンテンツは、世界中の国の人口や面積など基本的な情報を知ることができる辞典のようなもの。今は、サッカーの「2018FIFAワールドカップ ロシア」開催に合わせ、「ワールドカップ出場国だけの国旗」を表示し、その国がどのグループで試合をしているか、何位にいるのかなどの情報を得ることができるという。
アースボール専用アプリで楽しめるコンテンツは、現在12個。発売当初から搭載していた7つに加え、地形を立体的に表現する「でこぼこ地球」や、UNISEC(大学宇宙工学コンソーシアム)に加盟する大学や高等専門学校の学生が実際に打ち上げた人工衛星の軌道やデータを知ることができる「学生たちの手作り人工衛星」など5つのコンテンツが加わった。今後もさらなる拡充も予定しているという。
「アースボールは地球を俯瞰(ふかん)できるのが特徴。ある出来事が『これは世界の裏側で起きていることなんだ』というのが目で見て分かる。地球を舞台にした、さまざなな情報を見ることができたら面白いと思う」(古謝さん)
アースボールは公式サイトやAmazonなどから通販で購入できる他、ほぼ日が運営する「第3回生活のたのしみ展」(6月11日まで、東京・恵比寿ガーデンプレイス)でも購入できる。価格は5940円(税込)。
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