「背も小さく足も短く、服を探すのに苦労した」 ZOZOの前澤社長、世界展開への思い
スタートトゥデイが、プライベートブランド「ZOZO」の世界展開に踏み出す。まずは世界72の国・地域の10万人に、Tシャツなどを無料配布する。
ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイは7月3日、プライベートブランド「ZOZO」の世界展開を始める。まずは同日から、海外向けに開設したブランドサイトを通じて、世界72の国・地域の10万人(日本除く)を対象に、採寸スーツ「ZOZOSUIT」、プライベートブランド「ZOZO」のTシャツとデニムパンツを無料配布し、認知拡大に努める。
プライベートブランドのZOZOは、ZOZOSUITで計測した体形データに基づき、顧客一人一人のサイズに合った衣服を提供するのが特徴だ。
日本国内では1月末、Tシャツとデニムパンツの2商品でスタートしたが、計測用のZOZOSUITの供給が不十分だったこともあり、事業の立ち上がりが遅れていた。その後、ZOZOSUITの仕様を変更するなどして状況を改善しながら、プライベートブランドの品目を拡充している。
そうした中、世界展開に踏み出す。プライベートブランドの初年度(2018年4月〜19年3月)売上目標200億円のうち、海外が20億円を占める計画だ。3年目には2000億円(海外で800億円)に拡大させる。世界展開はプライベートブランド事業が中心で、ECサイト「ZOZOTOWN」の展開は予定していないという。
「背も小さく足も短いので、服を探すのに苦労していた」
スタートトゥデイの前澤友作社長は「背も小さく足も短いので、自分に合う服を探すのに苦労していた」という自身の体験がきっかけで、サイズがぴったりの服を提供するプライベートブランドを立ち上げたという。「世界には、同様の悩みを抱えている人がいる。S・M・Lという既成のサイズに捉われないブランドがあってもいい」(前澤社長)
同社は10月、世界展開を加速させるため、社名をスタートトゥデイからZOZOに変更し、ブランド名と統一する。まだ海外での認知度は低いが、前澤社長は「(サイズの悩みを抱える世界中の人に)課題を解決するという当社の思いを知ってもらうことが、ブランド作りには必要と考えている」と意気込んでいる。
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