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SLAM採用、自動搬送ロボット発売 物流を自動化
ギークプラスが自動搬送ロボットEVEシリーズの新型「EVE SLAM型」を発売。倉庫や工場内での運搬を自動化する狙い。
物流ロボットを製造・販売するギークプラス(千葉県印西市)は7月6日、自動搬送ロボットEVEシリーズの新型「EVE SLAM型」を発売した。ロボットが周囲の状況を確認して適切なルートを自動走行できるという。商品を倉庫から取り出すピッキング作業をはじめ、出荷口までの搬送、工場での部品供給など、運搬の自動化を助ける。
内蔵する各種センサーから取得した情報を基に、自己位置の推定とマップ作成を同時に行う「SLAM」(Simultaneous Localization and Mapping)方式を採用した自動搬送ロボット。障害物を検知した際の自動回避や停止機能も搭載した。
1つのマップを複数のロボットが同時に確認できる仕組みも開発。SLAMのシステム上でルートを変更できるので、製造工程や作業場所の変更に柔軟に対応できる。レールやマグネットテープの設置、床面の工事などは不要。
既に販売している棚搬送用ロボット「EVE」と併用することで、作業の進捗(しんちょく)などに応じて棚搬送、パレット搬送といった作業内容も切り替えられるとしている。
重量200キロ、500キロ、1000キロの荷物を搬送できる3つの機種を用意。ロボット上部には用途に応じたアタッチメントを取り付けられる。
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