人気VTuberは「ショートカット・赤い瞳・制服」 139人の特徴、徹底分析した結果
チャンネル登録者数が1万人以上いる人気VTuberについて、キャラクター造形や動画の内容を分析。使用モデルの髪型はショートカットが最多、髪色は白・グレー・銀が、瞳の色は赤が、服装は制服が最多だった。
ソーシャル動画分析サービスなどを提供するエビリーはこのほど、チャンネル登録者数が1万人以上いる人気VTuberについて、キャラクター造形や動画の内容を分析した結果を発表した。使用モデルの髪型はショートカットが最多。髪色は白・グレー・銀が、瞳の色は赤が、服装は制服が最多で、3Dより2Dモデルが多かった。同社は、この特徴をすべて備えたイラストを公開している。
同社のソーシャル動画分析サービス「kamui tracker」が保有するデータを基に、6月21日時点でチャンネル登録者数が1万人以上のVTuberを調査した。
キャラ造形を見ると、髪型はショートが41.1%、ロングが29.8%、2つ結びが12.1%、セミロングが5.0%、1つ結びが3.5%。同社は「一見ショートが多いように見えるが、髪が長い場合2つ結びや1つ結びなどにアレンジされるため、ショートとロングに実質二分されている」と分析する。
髪色は、白系統の「白・グレー・銀」が20.3%と最多。次いで金(16.1%)、黒(同)、茶(15.4%)、ピンク(10.5%)、赤(5.6%)、紫(4.9%)だった。瞳の色は票が割れたが、赤が最も多く16.4%、次いで青(15.8%)、緑(12.3%)という順だ。
服装は制服が29.5%と最多。オリジナルデザインが23.7%、私服が20.1%と続いた。
2Dモデルを使用したVTuberが約6割と3Dより多かったが、チャンネル登録者数の規模が大きいほど3Dモデル比率が高く、活動開始時期も早かった。100万人以上の登録者を持つ6人は、全員3Dモデルだ。ただ、チャンネル登録者数5万人未満のVTuberに限ってみると、2018年に入ったころから2Dモデルの使用数が急増しているという。
2Dモデルが増えている背景には、3Dモデルと比べ、コストが抑えられ短時間でデビューできることと、「にじさんじ」のバーチャルライバーという成功事例が出てきたことがあると分析。現状、チャンネル登録者数が10万人を超える2DモデルのVTuberは少ないが、今後伸びる可能性があるとみている。
各チャンネルで最も視聴回数の多い動画は「自己紹介」で全体の35.5%。次にライブ配信が人気で19.2%を占めた。エンゲージメント率(高評価+コメントの数を視聴回数で割ったもの)を比較すると、ライブ配信(4.07%)は通常動画(2.27%)を大きく上回った。VTuber同士がコラボしたライブ配信が特に人気だという。
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