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“遠隔二人羽織ロボット” 東大などが開発 共同作業や技能の共有に
東京大学、慶應義塾大学、科学技術振興機構(JST)が8月9日、ウェアラブルロボットを使って遠隔地から他人の身体に働きかけ、共同作業するシステム「Fusion」(フュージョン)を開発したと発表した。
東京大学、慶應義塾大学、科学技術振興機構(JST)はこのほど、ウェアラブルロボットを使って離れた場所から他人の身体に働きかける“遠隔二人羽織ロボット”「Fusion」(フュージョン)を発表した。共同作業や技能の共有に役立てる考えだ。
装着者側のシステムは、ステレオカメラを動かすロボットヘッド(3自由度)と、6自由度を持つロボットアーム、バッテリー内蔵のバックパックという構成。操作する側は、市販のヘッドマウントディスプレイ(3DoF)を身につけ、コントローラーでロボットアームを操る。
これまで複数人で視点を共有した遠隔共同作業のため「全方位カメラを使用して他人の視点を再現する」などの方法が研究されていたが、手軽である一方、身体動作を伴う共同作業には向いていなかった。対してFusionでは、ヘッドマウントディスプレイが検知した頭の動きをロボットヘッドが再現するため、両者はほぼ同じ視点を共有できる。
今回の研究成果は8月12日にカナダのバンクーバーで開催された国際学会「SIGGRAPH 2018」で発表。研究グループは今後、遠隔共同作業性能の向上や技能学習のためのプラットフォーム開発に取り組む。
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