「操作が難しいなら投げればいい」 前代未聞の“コントローラーを実際に投げるVRゲーム”登場:東京ゲームショウ2018
VRアトラクションの企画・制作をするハシラスが、実際にコントローラーを投げて遊ぶVRゲームを開発した。
「バーチャル空間でモノを投げる操作は難しい。それなら現実のVRコントローラーを投げてしまえばいい」――そんな斬新な発想から生まれたVRアトラクションが「東京ゲームショウ2018」(千葉・幕張メッセ)で初公開された。企画・制作したハシラス(東京都北区)の担当者は、「実際にVRコントローラーを投げるVRゲームは他にはなく、恐らく世界初」と語った。
タイトル名は「トーヤラケット」。ゲーム内でおのを投げ、次々に登場する敵を倒していくというものだ。ヘッドマウントディスプレイ「HTC Vive」を装着し、4つの専用コントローラーを両手で投げていく。投げたコントローラーは前方の布で受け止められ、坂を下って手元に戻ってくる。ゴールにひたすらバスケットボールを投げ込むアーケード筐体のようなイメージだ。
実際にゲームを体験してみると、現実では軽くコントローラーを投げただけでも、ゲーム内では100メートルほど遠くに勢いよく飛び、敵に突き刺さる。上下左右の照準を定めるのが意外に難しく、なかなか敵に当たらない場面もあった。想定以上の勢いでおのが飛んでいくので、操作のストレスはあまりなく、敵に当たったときの爽快感は強い。
時間ごとに、氷の攻撃ができるおのや、炎が爆発するおのなど特殊効果があるものも登場する。プレイ時間は2〜3分ほど。
「これまでVRゲームでモノをつかんで投げるには、トリガーボタンを押しながらコントローラーを振ってボタンを放すという複雑な操作が必要だった。また、ゲーム中にコントローラーを投げてしまいそうになるという声もあった。それなら、実際にコントローラーを投げてしまおうと考えた」(同社担当者)
同社はこれまでジェットコースター体験や乗馬体験ができるVRアトラクションなどをアミューズメント施設向けに提供してきた。トーヤラケットは開発したばかりだが、今後はアミューズメント施設への設置も検討しているという。
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