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IPアドレスなしで通信 IoT向け新技術「NIDD」、ソフトバンクが試験サービスへ
デバイスにIPアドレスを割り当てることなくデータ通信を行えるIoT向け新技術「NIDD」の商用環境での接続実験に、ソフトバンクが世界で初めて成功したと発表した。
ソフトバンクは9月28日、IoT(Internet of Things)デバイスにIPアドレスを割り当てることなくデータ通信を行える新技術「NIDD」(Non-IP Data Delivery)の商用環境での接続実験に、世界で初めて成功したと発表した。今後サービス事業者を募り、商用環境での試験サービスを始める。
NIDDは、IoTデバイス向けLTE通信規格「NB-IoT」向けに3GPPが新たに規格化した通信技術。インターネットプロトコルを使わず、IPアドレスの割り当てが不要なため、IoTデバイスを狙った悪意のある攻撃を受けるリスクが低く、セキュリティの高いネットワークを構築できるという。
また、従来のデータ通信時に必要だったヘッダ情報などが削減されるため、通信に必要な電力を抑えられるほか、より広いエリアをカバーできる――といった特徴も。IoTプラットフォームや外部アプリケーションサーバと閉域網で接続すれば、エンド・ツー・エンドで高セキュリティなネットワークを構築することも可能という。
同社は新たにNIDD技術を導入することで、防犯や社会インフラ、農業などさまざまな領域で対応デバイスを順次投入し、商用化を目指すとしている。
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