「想像するだけで涙が出てくる」 ZOZO前澤社長、月周旅行への思い
ZOZOの前澤友作社長が、世界的なアーティストと共に月を周回する「#dearMoon」プロジェクトの記者会見を行い、記者からの質問に答えた。
「どれだけ感動するだろうと想像するだけで涙が出てくる」――ZOZOの前澤友作社長は10月9日、世界的なアーティストと共に月を周回する「#dearMoon」プロジェクトの記者会見を行った。2023年に民間人初の月周旅行を行う予定。「中高生のころから強く思っていた『世界は平和な方がいい』という思いを伝えたい」という。
前澤社長は9月17日(米国時間)にプロジェクトの始動を発表。各界を代表する最大8人のアーティストたちと2023年に民間人初の月周旅行を行う。イーロン・マスクCEO率いる米宇宙開発企業SpaceXによる新設計の宇宙船「BFR」(Big Falcon Rocket)を使用。月には着陸せずに周回したら地球に戻る。安全面についてはSpaceXと入念に話し合いを進めていくという。
「月へ行くこと自体が目的というより、自分のメッセージを世界に発信する大きなチャンスと考えた。こうした活動を通して自分が世界で認知されることは、ZOZOの事業経営にも良い影響がある」(前澤社長)
招待するアーティストの条件は「『世界平和』について強い思いを持っている人で、なおかつ自分がその人の作品を好きかどうか。いろんな地域の方を招待したい」としたが、現時点で具体的なことは何も決まっていないという。宇宙へ行くための準備については、「具体的なトレーニング内容は決まっていないが、イーロンは『そんなに過酷じゃない』と言っていた」と笑う。
「企業経営などで忙しい中、どのようにプロジェクトを進めていくのか」という質問に対し、前澤社長は「ZOZOでは6時間労働制を取っており、会社以外で使う時間をすごく大切にしている。インプット量を増やすとアウトプット量も増え、良い仕事をすることにもつながる。月への冒険はインプットを増やすことの一環」と答えた。
4〜5年前に月へ行くことを決めたという前澤社長は「月を見ることも楽しみだが、丸い地球を見ることも楽しみ。どれだけ感動するんだろうと想像するだけで、今のうちから涙が出てくる」と期待を語った。
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