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「オープンソースをより大規模に」――IBMによる買収意図をRed Hatトップ語る

Red Hat Forum Tokyo 2018に登壇したRed Hat Linuxジム・ホワイトハーストCEOが買収について語った。

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 「先週IBMとRed Hat Linuxが力を合わせて世界をリードするハイブリッドクラウド企業になると発表した。IBMとの一体化によりオープンソースを大規模なスケール、リソース、能力で展開し、デジタル変革(DX)につなげることができる」

 11月8日に開催されたRed Hat Forum Tokyo 2018の基調講演で、Red Hatのジム・ホワイトハースト社長兼CEOが登壇し、「デジタル変革とオープンな組織」というテーマで語った。

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Red Hatのジム・ホワイトハースト社長兼CEO

 同社はIBMによる340億ドルという買収提案を受けている。取引は2019年下半期に完了の見込みで、ホワイトハースト氏はIBMの幹部チームに参加する予定だ。

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IBMによる買収で起きることを図解

 ホワイトハーストCEOは「スタートアップは業界の一番おいしい部分だけを取ろうとして、破壊しようとしている」と警鐘を鳴らし、それに対応するためにはDXが必要だと訴えた。だが、「Red Hatも破壊者だった。ソフトウェアを破壊した。ソフトウェアを無料で提供することは当時、破壊的な考え方だった」と続ける。

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 「Linuxは癌」だと揶揄されたことにも言及。そう言ったのはMicrosoftの前CEOであったスティーブ・バルマー氏だったが、現CEOのサティア・ナディラ氏はオープンソースとLinuxを強く支持している。

 「オープンソース技術をエンタープライズへ」を社是としているRed Hatは1993年創業。最も古いLinuxディストリビューションの1つとして利用される一方でエンタープライズ向けの機能を強化し、Linuxの大規模導入には欠かせない存在となっている。現在はRHEL(Red Hat Enterprise Linux)とCentOSという2つの重要なディストリビューションを有している。

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