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「100人で年間35万件のレビューに目を通す」 中国メーカー・Ankerが日本で評価される要因を聞いたAnkerのキーパーソンに聞く(前編)(2/2 ページ)

モバイルバッテリーやスマートデバイスの周辺機器で人気の中国メーカー・Anker。ここまでの信頼を勝ち取れた理由とは。同社のCEOと日本法人の代表に聞く。

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「自分のアイデアにこだわりすぎてはいけない」

 Ankerがユーザーから評価される背景にあるのは「徹底的にユーザーからのフィードバックを聞くこと」だと、ヤンCEOは強調する。

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 「信頼を得るためには、ユーザーの声をしっかりと聞くことだ。どんなことを不満に思っているか、どんな機能が欲しいのか。新しい充電器も『小型化してほしい』という声が大きかったことから、数年をかけて開発したものだ」(ヤンCEO)

 同社は、専門のカスタマーサポートチームを全世界に100人以上在籍させ、ネット上に寄せられる35万件ものレビューに目を通しているという。特に全世界で2位の売り上げを誇り、品質にこだわる人も多い日本では、信頼を得るためユーザーの声を注視しているという。

 「信用を獲得するには多くの時間がかかるが、失うのは一瞬だ。例えば、自分が何かすごいアイデアを持っていたとしても、それにこだわりすぎてしまうとユーザーが置いてけぼりになってしまう。ユーザーの声をしっかりと聞くことが成功への近道になるはずだ」(ヤンCEO)


 後編では、アンカー・ジャパンの井戸義経代表取締役に、任天堂とコラボレーションした製品開発の裏話や、16年の熊本地震で発売前の“超大容量バッテリー”を100台無償提供したエピソードをお届けする。

後編に続く)

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