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「サイバーエージェントビットコイン」解散 コインチェック事件などで参入断念
仮想通貨取引事業を行うサイバーエージェントの子会社「サイバーエージェントビットコイン」が解散していたことが分かった。
サイバーエージェントビットコインが解散していたことが、11月9日付の官報で明らかになった。仮想通貨取引事業を行うために、サイバーエージェントが設立した子会社。官報に掲載された解散公告によると、10月25日の臨時株主総会で解散を決議したという。
サイバーエージェントは2017年10月に、仮想通貨交換業への参入を目指してサイバーエージェントビットコインを設立。18年春をめどに仮想通貨取引所を開設する計画だったが、コインチェックの仮想通貨流出事件などを受け、参入を断念すると18年4月に発表していた。
解散理由について、サイバーエージェントは「事業の集中と選択で解散に至った」と説明。現時点で仮想通貨交換業に再参入する予定はなく、検討を進めていた独自仮想通貨の発行も断念するとしている。
【編集履歴:2018年11月12日午後1時 サイバーエージェントへの取材に基づき、解散理由と今後の方針について追記しました】
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