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「機動戦艦ナデシコ」ジーベックの映像制作事業、IGポートがサンライズに譲渡
IGポートは、「機動戦艦ナデシコ」などで知られるジーベックの映像制作事業を、サンライズに譲渡する。
アニメ制作会社のプロダクション・アイジーなどを傘下に持つIGポートは11月20日、「機動戦艦ナデシコ」などを手掛けた連結子会社ジーベックの映像制作事業を、サンライズに譲渡すると発表した。同事業は、赤字が長期化していた。
サンライズが来年3月に新たに子会社を設立し、ジーベックのアニメ制作事業を譲り受ける(一部技術部門を除く)。IGポートは3月11日に最終契約を結び、4月1日に事業譲渡を行う予定。社名、譲渡額は決まっていない。
ジーベックは1995年設立。「宇宙戦艦ヤマト2199」「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」「機動戦艦ナデシコ」などを制作したが、映像制作事業の赤字が長期化し、版権事業の売上でも補填できない状況が続いていたという。映像制作事業の2018年5月期(17年6月〜18年5月)売上総損失は1億6400万円だった。
IGポートは「オリジナルの知的財産(IP)を数多く保有するサンライズ主導のもとで体制構築を図ることが、ジーベックの映像制作事業と雇用を継続させる」と判断した。バンダイナムコホールディングス傘下のサンライズは「サンライズの企画力とジーベックの制作力を融合させ、これまでにない新たな個性を持ったIPを次々に生み出す」としている。
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