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世界体操に「自動採点システム」 国際体操連盟が採用決定 富士通と開発
国際体操連盟と富士通は、共同開発してきた体操競技の採点システムを、体操連盟が採用することを決めたと発表した。今後のワールドカップで実運用テストを行い、来年ドイツで行われる世界体操競技選手権大会で導入する予定だ。
国際体操連盟と富士通は、共同開発してきた体操競技の採点システムを、体操連盟が採用することを決めたと発表した。今後のワールドカップで実運用テストを行い、来年ドイツで行われる世界体操競技選手権大会で導入する予定だ。
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システムは、3Dレーザーセンサーを活用して競技者の動作をセンシングし、数値データとして分析することで、目視による判定を補助・支援するもの。体操連盟と富士通は2017年に提携し、採点支援システムの実用化を目指してきた。
2017年の世界体操(カナダ)で開発に必要な競技データを取得し、18年の世界体操(カタール)で技術検証を行ってきたという。19年の世界体操で一部種目に導入し、順次適用を拡大。2020年以降の自動採点の実現を目指して開発を続ける。
富士通と体操連名は新たにパートナーシッププログラムの契約を締結。体操連盟加盟各国の体操協会へ同システムの導入を共同で促すほか、採点支援やトレーニング、教育分野での活用を推進する。採点支援だけでなく、選手育成やエンターテインメント性の追求などへのIT活用にも取り組む。
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