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運賃が0円のタクシー、DeNAが都内で運行 スポンサーの試供品など車内提供
DeNAが、乗車料金が無料になる「0円タクシー」を運行する。同社と外部スポンサー企業の広告宣伝費で乗客の料金をまかなう。
ディー・エヌ・エー(DeNA)は12月5日、乗車料金が無料になる「0円タクシー」を同日から運行すると発表した。DeNAがタクシー配車サービス「MOV」(旧称「タクベル」)を都内で展開するタイミングに合わせ、同社と外部スポンサー企業の広告宣伝費で乗客の料金をまかなう。
利用者がMOVを使って配車するタクシーの車体に、スポンサー企業の広告を掲出。車内でも試供品の提供や、車内専用コンテンツなどの広告を展開する。
まず、日清食品のカップ麺「日清のどん兵衛」を宣伝する車両を、5日から50台走らせる。配車可能エリアは渋谷区、新宿区、港区、中央区、千代田区付近。運行可能エリアは都内23区全域。専用アプリで「0円タクシー by 日清のどん兵衛」を配車すると、迎車料金、運賃、有料道路通行料が無料になる。
DeNAは「タクシーの車内は閉鎖されたプライベート空間であるため、乗客と直接接触でき、コミュニケーションの自由度が高い特別な空間でもあるため、広告媒体の中でも非常に効果的と考えている」とアピールする。
タクシー事業者にとっては、これまでタクシーを利用していなかった層の取り込みが期待できるという。タクシー事業者には、スポンサー企業とDeNAの両者からの広告宣伝費で、通常通りの乗車料金を支払うことで「新たな収益モデルの構築につながる」(DeNA)
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