生活支援サービスとの連携を考えたスマートホーム「MANOMA」:体当たりッ!スマート家電事始め(3/3 ページ)
ソニーネットワークコミュニケーションズのスマートホームサービス「MANOMA」を開始した。ホームオートメーションに加え、スマートロックなどを活用して家事代行や介護支援など、外部サービスとの連携も念頭に置いたサービスだ。詳しい話を聞いた。
3つ目の柱「ニューライフスタイル」とは?
最後にスマートホームサービスのMANOMAが3つ目の柱としている「ニューライフスタイル」について説明しておこう。こちらは簡単に言うと、ソニーネットワークコミュニケーションズとさまざまな業界の事業者がコラボにより実現する新しいサービスのことだ。
MANOMAのプラットフォームに含まれるキーデバイスの1つであるQrio Lockを活用すると、例えば家の鍵をセキュアにリモート操作で開閉したり、室内コミュニケーションカメラによるリモート監視機能を組み合わせてさまざまな「不在時の家なかサービス」が生み出せる。
MANOMAが提案する“ニューライフスタイル”のコンセプトは、家事代行やハウスクリーニング、介護にペットシッター、防犯・防災などいろいろなサービスをユーザーが自宅を不在にしている間も事業者に鍵を預けることなく受けられるイメージだ。一部のサービスは2019年の2月から実際に導入されることになる。
木村氏は「共働きの世帯にもニューライフスタイルの恩恵が受けられるようにサービスを積極的に拡充していきたい」として、ニューライフスタイルの提案をMANOMA成長の軸にする考え。今後は不動産事業者と連携しながら、入居者がすぐにMANOMAの魅力を体験できる物件の共同企画にも注力していくという。
その第1弾として、ソニー不動産の東京都内にあるJR西日暮里駅に近い「AIFLAT」シリーズの物件販売が12月にスタートする。入居者は任意にMANOMAの利用が選択できて、申し込むとすぐに使えるようになる。
スマートホームやIoTのサービスはユーザー自身が体験してみないことには具体的なイメージがなかなか湧いてこない。実際のサービスを我が家にインストールしてお試しができれば一番良いのだが、まずはMANOMAの機器やサービスを体験できるショールームスペースやモデルハウスといった環境が整うことを期待したい。できれば筆者も近くMANOMAを体験してみたいと思う。
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