ニュース
洗濯物やごみ運ぶ、AI搭載「アイオロス・ロボット」日本上陸 介護施設に需要
モノを持ち運べるAI(人工知能)搭載ロボット「アイオロス・ロボット」が日本に上陸。介護領域での活用を見込む。
米Aeolus Roboticsは12月11日、AI(人工知能)搭載の「アイオロス・ロボット」を日本でも展開すると発表した。2019年8月にレンタルサービスを始める。まずは介護領域での活用を見込む。
アイオロス・ロボットは、2本のロボットアームと車輪(脚部)を備える自律走行型ロボット。周囲の環境や情報を認識・学習する「AIビジョンセンサ」を搭載する。AIを用い、カメラの画像からモノやヒトを認識し、関節が7つあるアームを使ってモノをつかんだり、ドアを開閉したりできる。学習したデータはクラウド上に蓄積し、ロボット間で共有するという。
介護施設での活用を見込む。介護士の周辺業務をサポートする予定で、具体的には、新聞の配達、食事の配膳や後片付け、洗濯物、ごみの回収などを担う。姿勢検知も可能で、高齢者が転倒したときはスマートフォン経由で管理者に通知可能。顔認識だけでなく背中からも人物の判定ができ、施設内の監視や安全管理などにも役立つとしている。
Google HomeやAmazon Alexaなど音声認識サービスと連携し、音声操作も可能。連続稼働時間は4時間。レンタル料金は月額15万円(税別)。
米Aeolus Roboticsのアレキサンダー・フアンCEOは「日本では需要の高い介護領域に注力するが、他の国では空港、ホテル、レストランなどでも活用されている。今後はそうした領域でのパートナーを増やしたい」と話す。
アイオロス・ロボットは、20年までに10万台の普及を目指す。
関連記事
- 前例ない“Pepperの接客” はま寿司のキーマンは「新規プロジェクト」で社長をどう説得したか
全国にある回転寿司チェーン店「はま寿司」に導入されているヒト型ロボット「Pepper」。来店客の案内をロボットに任せることに決めた理由をキーマンに聞いた。 - ソフトバンク、Pepperに次ぐ「Whiz」発表 自律走行する清掃ロボット
ソフトバンクロボティクスが、オフィス向けの清掃ロボット「Whiz」を発表。人間が一度、清掃ルートを覚えさせると、その後は自律走行で掃除する。 - なぜ日本は人工知能研究で世界に勝てないか 東大・松尾豊さんが語る“根本的な原因”
なぜ日本はAI(人工知能)の研究開発で米国や中国に勝てないのか。ディープラーニング研究の第一人者、東京大学の松尾豊特任准教授が日本の問題点を解説する。 - 孫社長「Pepperをばかにする人は、Pepperに追い抜かれる」
「Pepperをただの操り人形じゃないかとばかにする人は、進化するPepperに追い抜かれる」――ソフトバンクの孫社長が「SoftBank World 2017」でそう語った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.