人工知能(AI)を使った万引き防止システム「VAAKEYE」(バークアイ)を提供するベンチャー企業のVAAKは12月12日、同社の万引き防止システムが導入された小売店で、VAAKEYEが自動検知した万引き犯に警察と連携して対応し、犯人逮捕につながったと発表した。
VAAKEYEは、防犯カメラ映像から不審な動きや万引き行為を検知し、その場でメール通知や音声警告を行えるシステム。歩幅や関節の動きなど100以上のポイントを分析し、不審行動や危険行動をリアルタイムで検知する。いつ、どこで、どのような身体的特徴を持った人が、どのように万引きを行なったかまで自動で検知できるという。
今回、大手小売店の防犯カメラ映像をVAAKEYEで解析する実証実験を行っていたところ、万引きを自動検知。同社と店舗で相談した上で、検知した映像情報を警察に提供したところ、万引き犯の逮捕につながったという。
これまで各店舗で行ってきた実証実験では、10日間の映像から7件の万引き犯を自動検知して警察に情報提供したり、万引きによる商品ロスが導入前と比較して75%以上削減されるなどの実績を上げてきたとしている。
関連記事
- JR東の無人決済店舗で“万引き”してみた
JR東日本が、AI技術を用いた無人決済システムの実験店舗を赤羽駅にオープンする。ネット上では「万引き対策は十分なのか」といった疑問も。記者が検証してみた。 - 「Amazon Goより日本に合う」――レジ待ちゼロ「ローソンスマホペイ」の先の未来
ローソンがスマホアプリを使ったセルフ決済サービスを本格展開。海外では商品スキャンの必要すらない「Amazon Go」などが登場しているが、より実用性の高いサービスを数年後に実現できると担当者は意気込む。 - レジなしショップ「Amazon Go」、2号店も地元シアトルに今秋開店
Amazon.comのレジなしショップ「Amazon Go」の2号店はシカゴでもサンフランシスコでもなく、またシアトルで開店するようだ。Googleマップの投稿写真によると、今秋開店の見込みだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.