立教大学は1月21日、国内初となるAI(人工知能)に特化した大学院「人工知能科学研究科」(修士課程)を2020年4月に開設すると発表した。機械学習の数理モデルや統計学の知識を持つ「AIサイエンティスト」や、AI開発ができる「AIエンジニア」などの輩出を目指す。
機械学習やディープラーニング(深層学習)を中心としたAI領域について学習・研究できるカリキュラムを設置し、文理融合型プロジェクトを推進、各界を代表する企業との産学連携による社会実装にも積極的に取り組む環境を設けるとしている。
また、AI活用に当たって重要な「ELSI」(Ethical,Legal, and Social Implications=倫理的、法的、社会的諸問題)を重点分野と捉え、1年次必修科目とする。
募集定員は63人、教員数は9人。平日6時限と土曜日を含む昼夜開講が中心になる。選考方法は4月下旬以降に公表予定。
今後は、全学部生がAIを学べる環境を整える他、博士課程の設置も検討するという。
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