MIDI、38年後バージョンアップの「なぜ」?:NAMM 2019
MIDI Manufacturers Association、次世代MIDI規格「MIDI 2.0」 の開発・規格化を発表したが、その詳細は知られていない。NAMM 2019取材班が現地で見聞きした情報をまとめると……。
NAMM Show 2019において、MIDI Manufacturers Associationが、一般社団法人音楽電子事業協会(AMEI)と共同で、新たに拡張性を持たせたプロトコルなどを含んだ次世代のMIDI規格「MIDI 2.0」 の開発および規格化を発表した。
既存のMIDI 1.0対応機器との運用性を維持した上で、現在のMIDI 1.0からチャンネル・メッセージの分解能拡張、ノート・コントロール、タイムスタンプなど、演奏の表現力やデータ再現性を大きく向上させる規格だと説明している。
1981年にバージョン1.0が決められたMIDIは1999年に日本のJIS規格として発行。国際標準規格「IEC63035:2017 ED1」として発行されたのは2017年6月19日で、結構最近のことだ。
さっそくブースに行ってみたが、これから始まるという段階で、なにがどうなる?といったことは何も決まっているわけではなかった。
ただ、ブースの垂れ幕には「MPE(MIDI Polyphonic Expression)」「MIDI-CI(Capability Inquiry)」「MIDI-CI Profile」「MIDI Property Exchange」「MIDI for TRS Connectors」「BLE-MIDI(Bluetooth MIDI)」「Web-MIDI」「High-Res Velocity Prefix」の表記が確認できた。
MIDI関連では上記のように様々な規格拡張が行われていてユーザーとしては混乱しがちだが、規格団体が分かりやすい形でまとめてくれるとしたら喜ばしいことだ。
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