理化学研究所 計算科学研究センターはこのほど、スーパーコンピュータ「京」の運用を8月16日に終了すると発表した。2012年9月から運用してきたが、開発中の後継機(ポスト京)と入れ替えるため撤去する。後継機は21年ごろ、稼働を始める計画だ。
現行の「京」は、スーパーコンピュータの性能ランキング「TOP500」では11年6月、11月に2期連続で世界1位を獲得。その後は順位を下げ、18年6月には16位に転落したが、理化学研究所と富士通が後継機を共同開発し、1位奪還を目指している。ポスト京は、創薬や気象予測などの分野で活用を見込んでいる。
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スーパーコンピュータ「京」の後継機(ポスト京)に搭載するCPU「A64FX」は、倍精度(64ビット)浮動小数点演算のピーク性能は2.7TFLOPS以上。ポスト京は、従来の京と比べて最大100倍の実行性能を目指す。 - スパコン「京」の後継機、CPUの試作チップ完成 国際会議で試作機披露へ
富士通と理化学研究所がスーパーコンピュータ「京」の後継となるスパコンの試作機を開発。両者での共同利用を2021年に開始することを目指して研究開発を進めるという。
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