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ラズパイで作る「気温・湿度・気圧センサー」 有機ELディスプレイを取り付け名刺サイズの超小型PC「ラズパイ」で遊ぶ(第3回)(1/2 ページ)

小さなマイクロコンピュータ「Raspberry Pi」(通称ラズパイ)で作る、自分だけのガジェット。まずはキャンプ場で気温、湿度、気圧を測れるデバイスを作ってみます。今回は測定したデータをディスプレイに表示してみましょう。

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 この連載の第1回第2回で、「Raspberry Pi」(以下、ラズパイ)に温度・湿度・気圧を測定できるセンサーを取り付けて自動記録する方法を紹介しました。今回はOLEDモジュール(ディスプレイ)を使って、わざわざPCを開かなくてもその場で測定結果を確認できるようにしましょう。

連載:名刺サイズの超小型PC「ラズパイ」で遊ぶ

 今やスマートフォンアプリで何でもできてしまう時代。しかし、一から自分の手で装置を作り上げ、試行錯誤しながらアイデアを具現化する楽しさは格別です。この連載では、テーマや用途にあわせて、名刺サイズの超小型PC「Raspberry Pi」(通称ラズパイ)の活用方法から、具体的な工作手順までを紹介します。

ラズパイにディスプレイを取り付ける

 これまで使ってきたブレッドボードにはスペースが残されているはずです。この部分を使ってOLED(有機EL)モジュールを取り付けましょう。そもそも取り付けることを前提に考えていたので、あえてスペースを空けておいたのでした。

 今回使うOLEDモジュールは、秋月電子通商で販売されている「有機ELキャラクタディスプレイモジュール 16×2行 白色」(SO1602AWWB-UC-WB-U、以下、SO1602)です。有機ELなので1580円(税込)と若干値が張りますが、発色もよく、視認性に優れています。普通のLCD(液晶)モジュールを使うよりおすすめです。

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秋月電子通商で販売している「SO1602AWWB-UC-WB-U」

 前回まで使ってきたセンサー「BME280」は、「I2C」(あいすくえあーどしー、またはあいつーしー)で制御されています。SO1602もI2Cで通信できるので、ラズパイのSCL(3番ピン)およびSDA(5番ピン)に2つぶら下げれば、データを取得しつつその値を表示できます。

 SO1602はピンの数が14本とかなり多いのですが、そのほとんどは使用しません。気を付けるべきは、GNDとなる1番ピンと3番ピン、SDAの8番ピンと9番ピンをつなげなくてはいけないぐらいです。後はスムーズに配線できるでしょう。詳細は配線図を参照してください。

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SO1602を背面から見たところ。こちらにピンヘッドをはんだ付けする

 ブレッドボードは、上下にある2列が横の5つ、中央にある挟まされた列が縦に5つに配線されています。それぞれのコネクターにひも付けします。あまりごちゃごちゃしないよう、見栄えよく配線してください。

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