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「76歳の母にひどい押し売り……OBとして情けない」 夏野氏、ドコモの契約オプションを批判

ドワンゴの夏野剛社長、76歳の母が大量のオプションを契約させられていることに気付き、ドコモに苦言。

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 「76歳の母になんてひどい押し売りしてるんだろう。OBとして情けない」──元NTTドコモ執行役員でドワンゴの夏野剛社長は2月22日、自身のTwitterアカウント(@tnatsu)で、請求書の写真とともにドコモへの苦言をツイートしている。

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夏野社長の当該ツイートより引用

 ツイートによれば、ドコモの請求書を書面で届くように契約変更したところ、76歳の母が大量のオプション契約を結んでいることに気付いたという。

 夏野社長が公開した請求書には、「スゴ得コンテンツ利用料」「クラウド容量オプション利用料(50GB)」「dTV利用料」「dアニメストア利用料」「dヒッツ利用料」「dキッズ」「dマガジン」といったオプションサービスが並び、中には筋力トレーニングに関連するアプリが使い放題になる「Runtastic for docomo」といったサービスも含まれていた。上記オプションだけでも利用料金は3000円近くに上る。

 もちろんこういったアプリに年齢制限はなく、本人同意の上で契約が行われているはずだ。しかし、夏野社長は「母は契約時のショップ店員トークを覚えてない」としており、本人が内容を理解しないまま契約していることの問題点を指摘。携帯料金値下げに本腰を入れる総務省に対しても「総務省はこういうのをやめさせるべきじゃないのか」としている。

携帯電話の契約トラブルは年間2万件超え

 国民生活センターが2018年9月に公表した情報によれば、携帯電話に関する契約トラブルは年間2万件以上寄せられている。そのうち契約者本人が60歳以上の件数も年々増加しているという。

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国民生活センター「セット契約やスマートフォンの使い方などの携帯電話のトラブル−高齢者の相談が増加しています−」(2018年9月13日)より

 寄せられる相談の多くは「必要ないと断ったのに、スマートフォンを契約させられた」「スマートフォンを契約したら、不要なタブレット端末や付属品とのセット契約だった」「タブレット端末、光回線、電気等も契約したが、スマートフォンさえ使いこなせない」といったもの。消費者の要望とは異なる契約が行われていたり、支払う料金を消費者が正しく認識できていなかったりする場合が多い。

 同センターは、「家族や周囲の方による見守りが消費者トラブルに気付くきっかけになる」としており、不安に思った場合やトラブルになった場合は最寄りの消費生活センターに相談するように呼びかけている。

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