Twitter「妄想禁止」を修正 「性的搾取の想像を表現」に
Twitter Japanはこのほど、「児童の性的搾取に関するポリシー」において、「児童の性的搾取について妄想」することを禁止するとしていた項目を変更した。
Twitter Japanはこのほど、「児童の性的搾取に関するポリシー」において、「児童の性的搾取について妄想」することを禁止するとしていた項目を変更した。変更後、「妄想」の文言を「想像を表現」と改めている。
「妄想禁止」の表現については、2月下旬にTwitterユーザーから「どのように判断するのか」「思想の自由を犯しているのではないか」と疑問視する声が上がっていた。
同ポリシーの変更前は、
Twitterでは以下の行為も禁じられています。
- 児童の性的搾取について妄想したり、そうした行為を助長する。
としていたのに対し、変更後は、
Twitter+上での+以下の行為も禁じられています。
- 児童の性的搾取+についての想像を表現+したり、+児童の性的搾取+を助長する。
と、変更部位を+で囲って強調している。
しかし、同記述部の英語表記を参照すると、「Fantasizing about or promoting engagement in child sexual exploitation」とあり、「Fantasizing」(空想にふける)という表現は変わっていない。
また、Twitterサービス利用規約を参照すると、「Twitterユーザー契約は、(中略)すべての組み込まれたポリシーから構成される」と記載されている。最新の発行日は2018年5月25日であり、以降のポリシーや規約の改定はないものと考えられる。
文言変更の理由や規約改定の有無になどについて、ITmedia NEWSはTwitter Japanに質問したが、同社は「個別の質問には答えられない」とした。
その上で、「児童の性的搾取に関する本ポリシーや適用範囲の変更は一切行っていない。ただし、関連する文言の表現をTwitter利用者により分かりやすくするため、若干修正した」(同)と述べた。
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