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「政治はなぜ技術を潰す?」 “いたずらURL摘発”で弁護士やエンジニア議論 勉強会をライブ配信
JavaScriptを使ったループプログラムのURLを掲示板に書き込んだ3人が摘発された事件をテーマにしたエンジニアと法律家のための勉強会が20日夜に開催。Facebookページでライブ配信も。
JavaScriptを使ったループプログラムのURLを掲示板に書き込んだ3人が摘発された事件をテーマにしたエンジニアと法律家のための勉強会「StudyCode #5 技術と好奇心」が3月20日夜、都内で行われる。来月から裁判官として働く弁護士の伊藤太一さん、JavaScriptエンジニアの松田秀光さん、前参議院議員・山田太郎氏の公設第一秘書・坂井崇俊さんが登壇する。
勉強会の様子は午後7時15分からFacebookページでライブ配信する。
伊藤さんは、「法律の二つの側面〜行為規範と裁判規範〜捜査機関の発想 Magic word “社会通念” 立法技術で解決できるのか?」というテーマで話す。
坂井さんは、いたずらURL事件や、Coinhiveがウイルス認定され起訴された事件、Winny開発者逮捕など、政治と最新技術はなぜ相性が悪いのか、「政治はなぜ技術を潰すのか」というテーマで講演する。
勉強会では、いたずらURL摘発事件の処分の妥当性については「一切議論しない」としている。
勉強会は午後7時15分から、渋谷区道玄坂の「サポーターズCoLab」で実施。connpassで参加者を募集しているほか、Facebookページでライブ配信も行う。勉強会中の質問も受け付けている。
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