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「R2-D2」はハッキング上手? 「スター・ウォーズ」で考えるセキュリティ架空世界で「認証」を知る(1/3 ページ)

小説、漫画、アニメ、映画などの架空世界に登場する「認証的なモノ」を取り上げて解説する連載をITmediaで出張掲載。第12回のテーマは架空世界の「スター・ウォーズの認証」について。

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この記事は認証セキュリティ情報サイト「せぐなべ」に掲載された「架空世界 認証セキュリティセミナー 第13回『フォースで認証を突破できるか?【スター・ウォーズ】」(2018年1月11日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。当時未発売だった製品やサービスの記述などは、本記事掲載時の状況に合わせて編集しています。

2017年12月に「最後のジェダイ」が公開

 ……それでは講義を始める。

 前回はドラマ「24 -TWENTY FOUR-」を題材に、政府機関によるハッキングについて考察した。政府機関は権力を持つだけに、所属する人間が暴走しがちな人間だと恐ろしいことにもなり得る。現実世界ではそのようなことがないよう祈りたい。

 さて、今回題材にあげるのは超有名SF映画大作「スター・ウォーズ」シリーズだ。地上波テレビでも何度も放送されている本シリーズだが、きちんと通して見たことがない人も多いのではないだろうか。2017年12月には「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」が公開されたが、この名作をいまあらためて見直してみてはいかがだろうか。

 もちろん、この講義を受けている以上は、認証について気にしながら見るのが重要だ。では、どのあたりをポイントに見ていけば良いか解説していこう。

「遠い昔、遥か彼方の銀河系で……」

 まずは基本データから紹介しよう。

 1977年に公開された「スター・ウォーズ/新たなる希望」を端緒に、1983年までにオリジナル・トリロジー3部作が公開された劇場映画。「遠い昔、遥か彼方の銀河系で……」(A long time ago in a galaxy far, far away…)という冒頭はあまりにも有名だ。

 当初はこのオリジナル・トリロジーで完結する見込みであったが、大ヒットしたためにプリクエル・トリロジーと呼ばれる前日譚、アナキン・スカイウォーカーがダース・ベーダーになるまでのストーリーが描かれ、全6部作となって完結とされた。

 その後2012年にウォルト・ディズニーカンパニーがルーカスフィルムを買収。後日譚に当たるシークエル・トリロジーの制作を発表した。

 2015年「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、そして2017年「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」が公開され、2019年にはエピソード9となる映画の劇場公開も予定されている。

 さらに、2017年11月にはシークエル・トリロジー完結後に新たなる3部作を制作するとウォルト・ディズニーカンパニーから発表があった。

 あらすじは、あまりに長いサーガであるから今回は省略する。大きく分けて、アナキンの成長と暗黒面への堕落を描くプリクエル・トリロジー、ルークが父親を超える姿を描くオリジナル・トリロジー、そして新たな主人公レイがジェダイと関わりあうシークエル・トリロジーという構成となっている。

「フォースと共にあらんことを」

 さて、スター・ウォーズといえば、ジェダイの騎士やシスの暗黒卿たちが使う不思議な力「フォース」である。このフォースを用いて認証したり、認証を回避したりすることはできるのだろうか?

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