社内でAI人材を育成 法人向けオンラインAI研修サービス、Aidemyが正式公開
Aidemyが法人向けオンラインAI研修サービスを正式公開。従来のオンライン講座に加え、コンサルティングサービスを加えた。
オンラインのAI(人工知能)学習サービス「Aidemy」を提供するアイデミーは4月16日、β版を提供していた法人向けのオンラインAI研修サービス「Aidemy Business」を正式公開した。従来のオンライン講座に加え、AIプロジェクトの実施に向けたコンサルティングサービスも提供する。
Aidemyは、機械学習の実装に必要なPythonのプログラミングを動画やハンズオンで学べるオンライン教材。特別な環境構築は不要で、Webブラウザ上でPythonのプログラミングとコードの実行ができる。NumPy、PandasなどPython用ライブラリの使い方から、ディープラーニングによる画像認識や自然言語処理まで学べる。
法人向けのAidemy Businessでは、ライセンスを付与されたユーザーは30講座以上ある全講座を利用可能。ユーザー向けにオーダーメイドの受講コースも設計できる。メンバーの学習進捗(しんちょく)が分かる管理画面も提供する。
AIプロジェクトのリーダー向けにコンサルティングサービスも用意した。ビジネス職リーダーの場合は、オフライン講座とワークショップを併用。投資対効果や利用するデータ、実運用フローにも踏み込んでAIプロジェクトを企画できるようサポートする。エンジニア職の場合は、短期集中型のオンラインプログラムを提供する。
また、各社が持つ独自のノウハウをアイデミーが教材化することで、Aidemy Business上で配信したりもできる。
Aidemy Businessは2018年6月からβ版をリリースしており、製造業やIT企業を中心に約50社が導入済み。公式サイトで公開されているのは、ダイキン工業、三菱重工業、三井住友銀行、電通、早稲田大学など。
同社は、AIプロジェクトに取り組む企業が増える中で、「『数々のAIプロジェクトがPoC(試作品)止まりである』という課題を解決する必要がある」とコメント。同社でPoCの受託も行うとしている。
関連記事
- ディープラーニング初心者向けの日本語学習サイト、PFNが無償公開
Preferred Networksがディープラーニング初心者向けの日本語の学習サイトを無償公開した。 - AI時代に生き残る人たち 私たちは“AI人材”を目指すべきなのか
最近よく聞く「AI人材」とは何なのか。政府も企業も世界で戦えるAI人材育成に力を入れている。 - AIは“美しさ”を感じるか ディープラーニングの先にある未来
美意識や言葉にできない感覚は人間だけの特権なのか。世界のエリートビジネスマンが注目している“美意識”をめぐり、コンサルタントと人工知能の専門家が異色対談。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.