「みんなでキャラクターを育てる」 NTTレゾナント、誰でもチャットbot作れる「goo botmaker」開発へ
NTTレゾナントが、エンドユーザー向けのチャットbot作成サービス「goo botmaker」を発表。今年度中の公開を目指し、壽屋と共同プロジェクトを開始した。
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントは4月16日、プラモデル制作などを行う壽屋と共同でチャットbot育成プロジェクト「ファクトリーアドバンス・ゼロ」を開始した。エンドユーザー向けのチャットbot作成サービス「goo botmaker」公開を目指し、検証を重ねる。
ファクトリーアドバンス・ゼロは、壽屋原作のアニメ「フレームアームズ・ガール」に登場するキャラクター「轟雷」(ごうらい)のチャットbotを一般ユーザーと作り上げるプロジェクト。NTTレゾナントが開発したAI対話エンジン「gooのAI」をベースに、「研究員」と呼ばれる有志のユーザーが轟雷特有のせりふなどを学習させていく。
同日、研究員の募集を開始した。選ばれたユーザー100人が轟雷のチャットbot作成に参加できる。NTTレゾナントが研究員向けにWebサイトを用意し、LINEのトークのような画面で対話をしながら、轟雷にせりふを覚えさせていく。学習させるせりふは承認制で、作品の世界観を壊さないように壽屋が全てチェックする。雑談などの汎用的な会話は、gooのAIで補完できるとしている。
研究員らが作成したチャットbot「轟雷ゼロ」は5月15日に一般公開。LINEトーク上などで一般ユーザーと会話できるような仕組みを考えているという。
誰でも簡単にオリジナルキャラクターのチャットbotを作成できるサービス「goo botmaker」も公開予定。NTTレゾナント メディア事業部長の鈴木基久さんは「プロアマ問わず、クリエイターが自分の作ったキャラをベースにファンと一緒にチャットbotを作れるようなイメージ。初音ミク再びとは言わないが、魅力あるビジネスを生み出せるのではと思っている」と話す。今年度中の公開を目指す。
テレビドラマ「過保護のカホコ」とコラボしたカホコAI、AIがボケてツッコむ「AI芸人」など、キャラクター系bot作成のノウハウを生かし、多様なAIキャラクターを生み出していくとしている。
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