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「発想の転換がすごい」 スライドさせて印刷するプリンタ、ネットで大反響 苦節5年、開発の舞台裏(3/3 ページ)

紙の上でスライドさせると、文字や画像などを印刷できる――そんな手のひらサイズのプリンタ「RICOH Handy Printer」が登場。ネット上では「プリンタに用紙を投入して印刷する」のではなく「プリンタ本体を動かして印刷する」という発想の転換が話題に。開発の舞台裏を聞いた。

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「真摯に意見を受け止めたい」

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左からリコーの近藤友和さん(オフィスプリンティング事業本部 商品戦略センター)、原田泰成さん(オフィスソリューション開発本部 開発統括センター)

 ようやく完成した新商品は、発売前から好評だ。近藤さんは「ここまで反響が大きいとは思っていなかった」と笑う。

 ネット上では、ビジネスでの用途に限らず「コスプレ衣装の細かい装飾を印刷するために使いたい」など、原田さんや近藤さんが想定していなかった使われ方も提案されている。一方で、「布にも印刷はできるが、洗濯するとインクが落ちてしまう」「肌への印刷は推奨していない」(近藤さん)など課題はまだまだある。

 これまでは客先で少しずつ意見を拾い上げていたが、ネット上で反響が大きくなるほど、製品の改善につながる声は増える。原田さんは「発売後の意見が少し怖いが」と苦笑いしつつも「真摯に受け止めて開発に生かしたい」と、次の製品開発に意欲を見せた。

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