総務省は4月26日、日本レジストリサービス(JPRS)に対し、日本の国別トップレベルドメイン「.jp」の管理・運用を適切に行うよう要請した。
総務省は、旧山梨医科大学(2002年、山梨大学に統合)が利用していたドメイン名「yamanashi-med.ac.jp」が、本来「ac.jp」ドメインの取得資格のない人の手に渡っていた件を問題視。今年4月、このドメインが成人向けWebサイトに利用されていたことが分かった。
「『ac.jp』ドメインは高等教育機関などのみが本来取得できる。しかし、本事案では資格要件の確認漏れから、本来取得できない人が取得できてしまった。『ac.jp』ドメインの信頼性を確保するため、JPRSから原因と再発防止策の取り組み状況について報告を受けるとともに、一層の取り組みを要請した」(総務省)という。
JPドメインの取得問題をめぐっては、旧山梨医科大学の問題の他、アニメ「ラブライブ!」公式サイトが利用している汎用JPドメイン名が何者かに乗っ取られる事件も4月に起きた。
「ラブライブ!」公式サイト乗っ取りの犯人は、「ドメイン移管」と呼ばれる通常の手続きで同サイトのドメインを取得したと主張していた。いずれの事件も、ドメイン取得者は正規の手順を踏んでドメインを取得したとみられる。JPドメインを管理するJPRSやレジストラ各社の、適切な運用が求められる。
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