ソニー、PS4好調で過去最高益
ソニーの2019年3月期の連結決算は、売上高が8兆6657億円(前年比1.4%増)、営業利益が8942億円(同21.7%増)と増収増益だった。
ソニーが4月26日に発表した2019年3月期(18年4月〜19年3月)の連結決算は、売上高が8兆6657億円(前年比1.4%増)、営業利益が8942億円(同21.7%増)、純利益が9162億円(同86.7%増)と増収増益だった。ゲーム&ネットワークサービス(G&NS分野)の大幅増収が寄与し、2年連続で過去最高益を更新した。
G&NS分野では、「プレイステーション4」(PS4)のハードの売上は減収だったが、ソフトの販売が伸びた。有料会員サービス「プレイステーション プラス」の加入者数の増加もあり、売上高は前年比19%増の2兆3109億円に。営業利益は前年比で1336億円増加し、3111億円と好調だった。
一方、モバイル・コミュニケーション(MC)分野は、スマートフォンの販売台数が大幅に減り、売上高が前年比31%減の4980億円だった。営業損失は前年比で695億円拡大し、971億円。余剰となった部品在庫への評価減や、製造事業所の整理など構造改革費用の増加が響いた。
20年3月期は純利益45%減
20年3月期(19年4月〜20年3月)の連結業績は、売上高が8兆8000億円(前年比1.5%増)、営業利益が8100億円(同9.4%減)、純利益は5000億円(同45.4%減)と増収減益を見込む。主力のG&NS分野では、売上高はほぼ横ばいを見込むが、次世代機の開発にかかる費用がかさむ他、収益性が高い自社制作ゲームソフトが少なくなり、減益になるとしている。不調のMC分野は、構造改革の効果で増益になる見通し。
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