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電鍵打てる「モールス通信体験」 ”平成のドコモケータイ”振り返りもニコニコ超会議2019(1/2 ページ)

ニコニコ超会議のNTTブースに、モールス通信を体験できるコーナーが登場。平成を代表するドコモケータイを振り返る展示も。

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 NTTが「ニコニコ超会議2019」(4月27〜28日、千葉・幕張メッセ)に「日本電信電話ミカカランド・NTT超未来研究所6」を出展している。コンセプトは「もし今の最先端技術をテクノロジー黎明期の80年代に使ったら」。モールス通信を体験できるブースや、平成を代表するドコモケータイを振り返るコーナーなど、さまざまな展示が見られる。

モールス
NTTブースの「モールス!特訓教室2〜魂のテレグラム編〜」

電鍵も打てる 「モールス通信」体験ブース

 「モールス!特訓教室2〜魂のテレグラム編〜」と題するブースでは、実際に電鍵を打ってモールス符号による通信を体験できる。

モールス
右手で電鍵を操作する

 モールス符号は、1837年に米国の発明家サミュエル・フィンレイ・ブリース・モールスが考案した電信用の符号。国際無線通信などに使われてきたが、通信衛星の利用やデジタル通信技術の発達などにより、1999年に商業通信が廃止。NTTは「モールス符号は150年の歴史を持つ。トンとツーによる通信は、現代のデジタル通信にも通じる」とし、体験ブースを設置している。

 モールス符号は、短点「・」(トン)と長点「−」(ツー)を組み合わせて文字を表現する。例えばAなら「・−」、Bなら「−・・・」のモールス符号が対応。体験ブースでは、電鍵(でんけん)と呼ばれる装置を使ってモールス符号を入力し、60秒以内に何文字のアルファベットを打てるかに挑戦する。

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モールス通信に挑戦

 記者も挑戦してみたが、短点を打ったつもりでも、少しでも長いと長点と認識されてしまうため、意外と操作が難しい。また、ミスをすると座っている椅子が振動し、焦りも生まれてくる。制限時間内に入力できた文字数を基に、S、A、B、C、D、Eの6段階でランクを判定。タイプライターから認定証が印字される。ぎりぎり全ての文字数を入力できた結果はB判定。まだまだ特訓が足りないようだ。

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タイプライターから結果が出力される
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モールス通信を体験できるブース」のすぐ隣には、電話交換機の「C400形クロスバ交換機」が置かれている
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その隣には海底ケーブル信号中継器

写真で振り返る「昭和・平成のケータイ」

 懐かしの携帯電話を振り返る「彼方からのケータイたち」ブースでは、1979年に登場した自動車電話の無線機「TZ-801型自動車電話」に始まり、昭和と平成を代表するドコモケータイがずらりと並ぶ。TZ-801型は車載型なので持ち運びはできなかったが、87年に発売された「TZ-802型」は重量約900グラムで、手軽とは言い難いものの“携帯電話”といえる代物になった。

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「TZ-801型自動車電話」
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「TZ-802型」

 その後ろにはドコモの第2世代(2G)通信方式の携帯電話サービス「mova」(ムーバ)、第3世代(3G)の「FOMA」(フォーマ)端末などが並び、同社のLTEサービス「Xi」(クロッシィ)に対応したスマートフォン「GALAXY SII LTE SC-03D」までが展示されている。端末のデザインやカラーなども時代によって特徴的な機種が登場していることが分かる。

 ドコモは1999年、ネット接続サービス「iモード」と同時期に携帯電話向けの絵文字「ドコモ絵文字」を生み出した。ドコモ絵文字は「Emoji」の発祥として海外で高い評価を受けており、16年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)に初期の176種類が収蔵された。

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