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Uber、公開価格は仮条件の下限近い45ドルで約81億ドル調達へ
ソフトバンクが最大株主の米Uber Technologiesが10日に予定しているIPOの価格を1株当たり45ドルと発表した。先行する競合LyftのIPO後の株価急落を背景に、仮条件時のほぼ最低価格での公開だ。
米配車サービスのUber Technologiesは5月9日(現地時間)、10日に予定している新規株式公開の価格を1株当たり45ドルに設定したと発表した。調達額は81億ドルに上る。
45ドルというのは、以前発表した仮条件(44〜50ドル)の下限に近い。米中貿易不安の高まりや3月に上場した競合の米Lyftの株価急落を背景とした価格設定とみられる。
Uberにビジョン・ファンドでトヨタなどとともに10億ドル出資しているソフトバンクの孫正義社長は日本時間の9日に開いた決算説明会で、Uberの企業価値は、ソフトバンクが同社の15〜20%の株式を取得した際の480億〜500億ドルから、8月末までに700億ドル(約7兆9000億円)以上に増加したと語った。
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