富士フイルムの写真クラウド「PhotoBank」開始 アナログ写真もスキャンして一括管理、AIで整理
富士フイルムの写真クラウド「FUJIFILM PhotoBank」がスタート。アナログ写真をスキャンしてアップロードする有償サービスを利用すれば、アナログ写真とデジタル写真と一緒に管理できる。AIを使って写真にタグを自動付与し、写真を整理できる機能も備えた。
富士フイルムは5月9日、大量の写真を管理できるクラウドサービス「FUJIFILM PhotoBank」を始めた。まずスマートフォンアプリで提供。アナログ写真をスキャンしてアップロードする有償サービスを利用すれば、アナログ写真とデジタル写真と一緒に管理できる。人工知能(AI)を使って写真にタグを自動付与し、写真を整理できる機能も備えた。利用料金は、5GBまで無料、25GBプランは月額190円など。
アナログ写真を富士フイルムの工場でスキャンする有償サービスを提供(料金は50枚までで税込2052円など)。スキャンサービスでデジタル化した画像データは容量に関わらず、1年間無料で保存できる。
独自のAIで写真を解析し、自動でタグ付して写真を整理する機能を備えた。同社が写真プリントサービスを提供する中で培ってきたノウハウを導入し、「誕生日」「入学式」「花見」「キャンプ」「正月の集まり」といったシーンを解析でき、シーンごとに写真を見返せる。ピントがずれた写真を自動で非表示にしたり、類似写真をまとめて1枚に表示する機能なども提供する。
夏にWebサービスを提供するほか、外部企業がユーザーに製品やサービスを提供する「マーケットプレイス」を2020年初頭にオープンする予定だ。孫の写真をたくさん保管しているユーザーには、3世代で楽しめる旅行を提案する――など、ユーザーの写真をAIで解析し、嗜好性や潜在ニーズを分析し、製品・サービスを提案するという。
関連記事
- スマホ写真、AIが見分けて整理 富士フイルムがクラウドサービス提供 今春から
富士フイルムが2019年春から、スマートフォンなどで撮影した写真をクラウドに保存して整理・管理できるサービス「FUJIFILM PhotoBank」の提供を始める。AI(人工知能)を使って写真を分析・整理できるという。 - 富士フイルム、写真フィルムを3割以上値上げ 原材料など高騰
富士フイルムが、写真フィルム製品の一部を30%以上値上げ。原材料や物流コストの高騰が原因という。 - 「作品」に仕上げる写真プリント、富士フイルムが受付開始
富士フイルムは、デジタルカメラなどで撮影した写真データを銀塩写真プリントする「プレミアムプリントサービス」の受付を開始した。印画紙の種類やサイズを200通り以上の組み合わせから選べる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.