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RIZAP、18年度は最終赤字194億円 構造改革費かさむ “膿”出し切り19年度は黒字化へ(2/2 ページ)
RIZAPグループの19年3月期の連結業績は、最終損益が193億9300万円の赤字だった。子会社の業績が悪化したため、不採算事業の撤退・売却や在庫の減損処理などの“構造改革費用”がかさんだ。グループ再編などを進め、20年3月期は黒字化を見込む。
松本晃氏「今後は優しいおじさんに」
松本氏は構造改革に取り組んできた半年間を振り返り、「私がやってきたのはシナリオを書くことだけ。辛かったかもしれないが、瀬戸社長はよくやってくれたと高評価している。(RIZAPグループは)より健康で健全な会社になっていくと思う」と説明。
「瀬戸社長のことは息子のように思っているが、厳しく言い過ぎた面もある。あまりガミガミ言いすぎると嫌われると思い、取締役を退任する。これからも気持ちは変わらないが、憎まれ口を言わず、“優しいおじさん”としてアドバイスしていく」(松本氏)と話した。
今後については「医療・環境分野に興味を持っている。RIZAPグループがこうした事業に取り組めば、大きな成長ドメインとなるだろう」(同)という。
1年での黒字転換を予想
一連の改革を行うほか、主力のボディーメーク事業にあらためて注力し、20年3月期は売上高が2250億円、営業損益が32億円の黒字、最終損益が5億円の黒字と1年での黒字転換を見込む。
瀬戸社長は「反省すべき点を反省し、変えるべき点を変え、原点に戻って前進していく」と力を込めた。
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