ドコモ、スマホを「返却」すると分割代金を最大12回免除へ 分離プラン導入後も新モデルが割安に
NTTドコモが、新たなスマホの購入プラン「スマホおかえしプログラム」を発表。対象機種を36回の分割払いで購入後、端末を返却したユーザーは最大12回分の支払いが不要になる。「分離プラン」導入後も、割安でスマートフォンを購入できるようにする。
NTTドコモは5月16日、対象のスマートフォンを36回の分割払い契約で購入後、端末を途中で返却した場合に最大12回分の支払いを免除する「スマホおかえしプログラム」を6月に導入すると発表した。通信料金と端末代金を切り分けた「分離プラン」導入後も、割安でスマートフォンを購入できるようにする。
購入から約2年間使ったスマホをドコモに返却すると、残る1年分の分割代金が“タダ”になる。約10万円の上位機種を購入・返却した場合は、最大約3万円の支払い免除を想定している。
分離プランの「ギガホ」「ギガライト」と同じく、6月1日にスタートする。回線契約の継続を前提としていないため、スマホ購入後にプラン変更や他キャリアへの乗り換えを行った場合でも、返却すれば支払いが免除される。
ドコモの吉澤和弘社長は「分離プラン導入後、『トータルの支払い額が高くなるのでは?』という声もあったが、2〜3年以内に機種変更するお客さまは、ハイエンドモデルが5〜7万円程度で購入可能になる。回線契約の縛りはなく、シンプルでお得に利用できる」と説明する。
利用に当たっては、ドコモによる査定をクリアする必要がある。購入から25カ月以上経過したスマホも返却可能で、その場合は返却の翌月以降の分割支払金が免除される。
対象端末は、Android端末24機種とiPhone端末6機種の全30機種。16日に発表した「HUAWEI P30 Pro HW-02L」「Xperia 1 SO-03L」など2019年夏モデル6機種も含まれる。
ドコモは、ユーザーが返却したスマホを「経済合理性の観点から、しかるべき他社に売却する」(広報担当者)という。
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