幻冬舎・見城社長が“Twitter終了宣言” 作家の「実売部数」暴露で批判
幻冬舎の見城徹社長がTwitter終了を発表。同社長は作家の著書の実売部数をツイートし、各方面から批判を浴びていた(現在は削除)。根強いファンからは「復活を待っています」などの声が届いている。
「僕のツイートはこれにて終了します」――幻冬舎の見城徹社長は5月20日、自身の公式Twitterにこう投稿した。見城社長は16日、作家・津原泰水氏の著書の実売部数をTwitter上で「初版5000部、実売1000部も行きませんでした」などと公表。各方面から批判を受け、同ツイートを削除していたが、ネット上では“炎上”状態が続いていた。
見城社長は2018年12月にTwitterを開設。プライベートの様子の他、出版物や出演の告知などを投稿し、約10万6000人のフォロワーを獲得していた。
「個人情報を暴露するのはおかしい」などと批判
作家の津原氏は、幻冬舎が刊行した書籍「日本国紀」(著:百田尚樹氏)に、他者の著作物からの無断転載があると批判してきた。そうした中、幻冬舎から刊行予定だった作品「ヒッキーヒッキーシェイク」の文庫版が急きょ発売停止になった経緯がある。
見城社長が削除したツイートには実売部数に加え、「津原泰水さんの1冊目。僕は出版をためらいましたが担当者の熱い思いに負けてOKを出しました」などの裏事情も書かれており、Twitter上では作家などから「個人情報を暴露するのはおかしい」「作家をさらし上げるような行為だ」といった批判を集めていた。
見城社長は同ツイートを削除後、「編集担当者がどれだけの情熱で会社を説得し、出版にこぎつけているかということを分かっていただきたく実売部数をツイートしましたが、本来書くべきことではなかったと反省しています」と謝罪したものの、批判の声が収まらない状況だった。
同社長は今回の“Twitter終了宣言”によって、一連の問題に対する責任を取った形だ。冒頭のツイートには、「復活を待っています」「いつでも戻ってきてください」など、根強いファンからのリプライが届いている。
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